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# 科学技術の設定に関する資料

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## 高共振性結晶

高共振性結晶とは、先史銀河文明の遺跡から発見された物質です。これは、 結晶のサイズや形状により、固有の共振周波数を持ちます。この結晶を 6角形 の頂点に位置するように配置し、いわゆる六芒星になるように対角線を引いた ときに現れる、中心部分の6角形に物質を投げ込むと、同一の共振周波数を持 つ結晶が形作る6角形の中に飛び出せるというもので、超光速航行や超高速通 信に用いられています。実際には飛び込む側の結晶の1つにレーザーを照射し、 多少の励起をする必要が有りますが、それだけで一気に何光年もの距離をジャ ンプできるため、現在のテクノロジー世界の主要な恒星間航行の方法となって います。ただし、各惑星の比較的遠い衛星軌道上に設置されているため、地表 からその設置点までの移動にほぼ2日半程度、 また軌道上に設置されている高 共振性結晶から他の結晶までの移動に最低6時間程度かかります。なお、この 高共振性結晶の製造法は、先史銀河文明に関する様々な事柄の中で既に解明さ れている数少ないものの1つです。もちろん現在では製造も行われています。 [an error occurred while processing this directive]

## 宇宙船

まず、エネルギー源は水素であり、水素を核融合させるときのエネルギー を用います。原則として、タンクを満杯にすると、10日間程度(250時間) の航 行が可能となります。ただし、ジャンプを高共振性結晶を使って行う場合、レー ザーでの励起のためにジャンプする光年のクラス値に等しい時間分の水素を消 費します (実際には電力ですが、必要な電力をえるためにそれだけの水素を消 費するという事です)。

また、ある種の船はハイパードライブが可能です。その場合、class(ジャ ンプ距離光年)*10時間分の水素を消費します。 [an error occurred while processing this directive]

## コンピューター

この時代のコンピューターも、基本的に現在の物と大きな違いはありませ ん。ただし、処理速度が速くなり、より巨大な記憶容量を持ち、またより強力 なネットワーク機能を持ち、そして何よりも人間の脳と直接接続ができるよう になったに過ぎません。決して知能を持っていたりはしないのです。もちろん、 人工知能がかなり研究された結果、いわゆるAIは一般的になっています。しか し、それでも全てのコンピューターが知能を持っているわけではないのです。 これは、知能とか知性という訳の分からないものに対する根強い恐怖心の影響 かもしれません。

何にせよ、しょせんコンピューターはコンピューターです。その能力は有 限なのです。記憶容量にしても、処理速度にしても有限なのです。いかなる問 いにも一瞬で答えるようなコンピューターは存在していません。

なお、NCによってネットワーク(基本的にユーザーの個人所有の物のみ)を 構築した場合、そのネットワークに接続されているコンピューター群をプール と呼び、あたかも1台のコンピューターであるかのように使用できます。この 場合、 メモリ量と自立サイバースペースのサイズ、そして速度共に、個々の コンピューターの持つそれらの総和になります。力強さは、個々のコンピュー ターについての機械的な強度ですから変化しません。サイバースペース内での 敏捷値(プローブの敏捷値)に関しては、その時にジャック・インしているコン ピューターのものを使用します。これは、人間とのインターフェースに関して の処理は、結局1台の コンピューターで処理せざるを得ないからです。 [an error occurred while processing this directive]

## サイバー・スペース

まず、サイバー・スペース内では1Turnを5秒とします。このサイバー・ス ペース内での1Turnを1CTurn(CyberSpaceTurn)、実空間でのTurnを RTurn(RealTurn)と言い分けます。

この世界では、サイバー・スペース内での様々なシステムの存在位置は、 基本的に現実空間での存在位置と対応しています。つまり、飛行機などのシス テムはサイバー・スペース内でも上方に見え、地下にあるシステムは下方にみ えます。これは" XAM"(eXistence Adjustment Method)という方法によ り、実現されています。 このXAMによる表示や、どこの会社等にも属さないい わば公共的な場(イメージとしては道や広場等)は基本的に各惑星の情報管理局 によって管理されています。また、 全世界規模のネットワークが実現されて いますが、その管理は評議会の情報管理局によってなされています。また、基 本的にテクノロジー側の住人は生まれると同時にサイバー・スペースの使用権 を与えられます。ただし、実際に使用できるのはアイコンとパスワードを提出 した時点からです。

なお、サイバー・スペース内の2点間の移動は、 目標地点の座標さえ知っ ていれば(つまりその場所を知っていれば)、瞬時(1CTrun)に行えます。また、 会社等のデータベースから公共の場に出る場合、データベースの出入口にいる ならば、やはり1CT- urnでデータベースのすぐ前に移動できます。また、これ は データベースに入る場合も同様です。ですから、データベースからデータ ベースへの移動は最低でも2CTurnかかることになります。また、同一太陽系内 の各惑星間の移動はだいたい5CTurnかかります。恒星間の移動は、大体10〜 20CTurnかかります。

なお、一般的なデータベースは誰でも入れるようになっています。とはいっ てももちろん機密ファイル等のエリアには誰でも入れるというわけでは有りま せん。機密ファイル等が保管されているエリアへは、基本的に許可を得た人間 のみが入れます。その入り口ははっきりと視覚化されるもの、隠されているも の、許可を受けた人間以外には存在しないものなどデータベースによって様々 です。

ちなみに、使用料は1年間の基本料金が100Cr、あとプローブがサイバー・ スペース内に存在すること12CTurn(1分間)までごとに、0.1Crの料金が加算さ れます。また、データベースの使用料はデータを1Mwordまでごとに1Crという のが一般的な価格です。

データ転送速度は、同一惑星上の場合ならば1秒間でおおよそ1Gword 位ま では何とかなります。異なる惑星上の場合は、1秒間でおおよそ500Mword程度、 また異なる太陽系の場合は、1秒間で1〜10Mword程度にまで下がります。

また、この時代において、サイバー・スペース内での行動は非常に厳重に 監視されています。サイバー・スペースに対して破壊的な活動を行ったものは、 即座にサイバー・スペースから追い出され、使用権も無効となります。ただし、 会社のデータベース内の場合などは、それぞれの会社が独自のセキュリティー システムを持ち、管理局への通報とともに独自に対処する場合がほとんどです。 [an error occurred while processing this directive]

## プローブ

サイバー・スペースの使用者は、プローブといういわば分身を通してサイ バー・スペース内での行動を行います。ですから、基本的にこのプローブが何 らかの原因で破壊されたとしても、使用者には特にダメージはありません。た だし、特別な手段を用いる等して、プローブと使用者の連接が強い場合、プロー ブに対するダメージは使用者に対するダメージとなってしまいます。しかし、 これは使用者の精神がサイバー・スペースに流出しているということではあり ません。言わば感情移入のような思い込みによる作用です。

一般的にプローブの健常度も人間と同じく0〜15です。また、サイバー・ スペース内での力強さつまりプローブの力強さは、サイバー・スペースに入る 際にサイバー・スペース技能で決定します。その際に判定に成功すれば他の場 合と同様にして達成値を求め、それがプローブの力強さになります。もし、判 定に失敗すれば、プローブ・プログラムの基本達成値がそのままプローブの力 強さとなります。プローブの敏捷値は、基本的に使用者の敏捷値をそのまま使 用しますが、コンピューターの敏捷値の影響を受けます。なお、コンピューター の力強さは、その機械としての強度であり、プローブの力強さには関係しませ ん。

また、起動時に得られた力強さがそのまま人間とプローブとの連接の強さ を表しています。この連接の強さが使用者の力強さを上回っていた場合、プロー ブに対するダメージはプローブと共に人間にも伝わり、健常度にダメージが行 きます。これは、肉体的に傷つくわけではありませんが、精神的にショックを 受けるためです。

このプローブとの連接の強さは、プローブ・プログラムの起動以後、プロー ブの力強さとはまったく無関係になります。つまり、プローブの力強さがキャ ラクターの力強さ以下になったとしても、依然連接は強いままなのです。この 連接の強さは、後に示す特定のプログラムによってのみ変更可能です。

また、もしプローブの健常度が何らかの理由で0になってしまった場合、 サイバー・スペースから抜け出ることになります。あるいは、サイバー・スペー スに入っている最中に、人間の健常度が何らかの理由で0になってしまった場 合も同様です。

なお、このプローブの起動の判定に関しては、行動の成功失敗を判定する ための判定ではないため、サイバー・スペース技能の成功のマークはしないで ください。他のプログラムについても、起動したことによってすぐに目的を達 せられるようなものは、やはり成功のマークはいれないでください。

サイバー・スペースへ入る際は上記のような手続きが必要ですが、抜ける 場合は基本的に何の手続きもいりません。原則としてサイバー・スペースから 抜けると意識すれば、すぐ(1CTurn後)に、サイバー・スペースから抜けていま す。また、プラットフォームとつながるケーブルを引き抜くことによって、強 制的にサイバー・スペースから抜け出させることも可能です。なお、通常は、 サイバー・スペースから抜けた場合、サイバー・スペース内のプローブも消滅 し、次回にサイバー・スペースに入る際は、自分のマシンの位置からとして認 識されます。もちろん、プローブをその時点での位置に意図的に残したままに しておくことも可能ですし、あるいはその時点での位置をメモリキューブに残 しておき、次回のアクセスと同時にその位置に移動することも可能です。

なお、惑星間以上の移動には高共振性結晶を通じて電波を伝達します。そ こでプローブの敏捷値を、同一太陽系内の場合は-1〜-4、他の太陽系の場合は- 5〜-8します。 [an error occurred while processing this directive]

## システムの防衛機構

さまざまな機密ファイル等は暗号化してあり、そのままでは内容が分から ないようになっています。この暗号化およびデータ圧縮してあることを指して 凍結(アイス) されているといいます。また、データベース等のシステムは、 不法にデータにアクセスする者がいた場合、だいたいにおいて即座に管理局に 通達します。また、管理局がその者を逮捕するまでサイバー・スペース内に保 留しておくため、戦闘を起こす場合もあります。

システムは様々な能力を持っていますが、ここでは力強さ、敏捷値、教育 値、そして健常度のみを設定することにします。一般的にシステムの力強さ、 敏捷値、教育値、及び健常度はPCと同様として設定してください。もちろんダ イスではなく、GMが自分で設定してもかまいません。また、システムは<アン チ・ハッキング 1>(関連能力値は教育値、敏捷値)をもっており、これによっ て不法 アクセスを行う者に対して攻撃を行うものとします。実際には、<アン チ・ハッキング>を用いて、攻撃用等のプログラムを起動するわけです。もち ろん上等なシステムの場合はこの技能がレベル 2 以上であることもあるでしょ う。

また、データを入手する方法はこのような擬似戦闘によるものばかりでは ありません。キーワードを入力することによってデータを合法的に入手する方 が安全かつ確実であると覚えておいてください。 [an error occurred while processing this directive]

## アイスブレイク

さて、いかなる方法によってであれ、データを入手した後にアイスを解く 作業がまっています。サイバー・スペース内でそのような作業を行う場合は、 サイバー・スペース技能で、またそうでない場合は、コンピューター技能で継 続効果対抗判定を行ってください。いずれにせよ、先にアイスの達成値を求め ておく必要があるわけです。判定を行ったら、成功しても失敗しても、(対象 ファイルのMword単位での大きさのクラス値 - コンピューターの速度のクラス 値)の具体数に等しいRTurn だけ時間がかかることになります。最終的に継続 効果の健常度が0になった時点で アイスを解いたことになります。この判定は 成功するまで何回でも行ってかまいませんが、その間は、はっきりと中断しな い限り、この作業にかかりきりになっています。


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